2020年08月23日

8月16日 説教要旨

真の勝利を望み見て

2020年8月16日
聖霊降臨節第12主日・(信仰による勝利)
ヨハネの手紙一5章1-5節
牧師 木谷 誠


 卵が先か、鶏が先か?私たちがイエスを救い主(メシア)と信じるのが先か、神様の招きが先か?やっぱり神様の招きが先です。私たちが信じることができるのは、神様の招き、イエス・キリストの招きがあってのことです。私たちの信仰の決断に先んじて、神様の招きがあります。私たちが神様を知る前に、神様は私たち一人一人を知ってくださり、私たちを招いてくださっている。私たちの信仰は神様の招きによって始まっているのです。
 そしてこの神様の招きは愛の呼びかけでもあります。イエス・キリストによって、神様は私たちへの限りない愛を示してくださいました。この愛に気づく時、また、私たちの人生に与えられている神様の恵みに気づく時、私たちは心からの感謝と喜びを持って神様を愛そうとします。そのようにして神様を愛するならば、神様に喜ばれることをしたいと、神様を悲しませるようなことはしないようにと願うようになることでしょう。
 では、神様に喜ばれることとはなんでしょうか?それは神様を愛することであり、私たちが互いに愛し合うことです。私たち人間でも自分の子供が憎み合い、争うことを喜ぶ親はいないことでしょう。神様は私たちをあたかも自分の子どものように愛してくださっています。私たちは神様の子ども、お互いはまさしく兄弟姉妹なのです。同じ神様の愛に包まれています。そのことに気づく時、私たちは、まさしく同じ神様の愛に包まれた者同士、兄弟姉妹として、心からの愛と微笑みを持って向かい合うことができるようになるはずです。
 ところが現実はどうでしょう?お互い神様の子ども同士、兄弟姉妹だと頭では分かっていても、実際にはいがみあったり、争っている現実があります。互いに愛し合うこと、言葉では単純ですが、まさしく「言うは易く、行うは難し」で、簡単ではないのです。へり下ること、自分の非を認めること、相手に譲ること、ゆるすこと、そしてゆるしをもとめること、ゆるし合うこと、和解、とても難しいです。忍耐が必要です。物凄いエネルギーが要ります。
そのようなときに大切なことは、繰り返し神様の愛に帰ることです。神様と向き合うことです。神様を愛そうとすることです。不思議なことですが、神様を愛そうと努めると、神様から愛されていることに気づかされるのです。最近、再びテレビドラマで流行ってきた言葉ではありませんが、それこそ「倍返し」で神様の愛が返ってきます。その愛の喜び、愛される喜びが、私たちに互いに愛し合うエネルギーを与えてくれるのです。
 今、新型コロナウイルスによって、私たちは大きな不安にさらされています。「ウイルスに勝利しよう」などとも言われます。この「コロナ禍」の中で、真の勝利とは何でしょうか?真の敗北とはなんでしょうか?真の敗北は死ではありません。私たちには死を超えた復活の永遠の命の約束があるからです。真の敗北とは、お互いが疑心暗鬼になり、信頼関係を失い、差別したり、憎み合ったりすることです。その時、私たちはコロナウイルスに敗北してしまうのです。
私たちの真の勝利とは、イエス・キリストの助けによって、自分たちの罪、欲望、憎しみに打ち勝ち、互いに愛し合うことです。そのためにも神様の愛をいただき、互いに愛し合う歩みをなして参りましょう。
posted by 日本キリスト教団今治教会 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする