2020年09月06日

8月30日 説教要旨

霊に従う生き方

2020年8月30日
聖霊降臨節第14主日(霊に従う生き方
ローマの信徒への手紙7章1-6節 
牧師 木谷 誠

 「律法」?一体何のことでしょう?律法は、神様によって、エジプトの奴隷から解放されたイスラエルが、その恵みに応えて生きるのはどうしたら良いかを記した文書です。ただ、長い年月の中で、時代の変化に合わせて、律法を解釈する中で、その理解も変化してきました。パウロは、律法を「人間の努力で救いを得ようとするための方法を示したもの」と理解しました。そのように律法を受け止め、律法を守り、実践することによって、パウロは救いを得ようと必死で努力しました。しかし、律法を守り、実践して、救いを得ることが不可能であるとパウロは悟ったのです.律法が良いことであることはわかりますが、それを守り、実践する力がないのです。だから、律法を守ろうとすればするほど、守れない自分を思い知らされる。実践しようとすればするほど、実践できない自分を思い知らされることとなったのです。「律法によっては、罪の自覚しか生じないのです。(第3章20節)」とある通りです。
 そのような中でパウロは、イエス・キリストの恵みを示されました。それは律法を守れない、実践できない罪深い自分を救うために、イエス・キリストが、十字架においてご自分の命を捧げて罪のゆるしを実現してくださったという恵みの出来事でした。そのようにして「律法を守り、実践する」という自分の努力ではなく、イエス・キリストによって示された神の恵みを信じて受け入れることによって、救い、すなわち罪のゆるしと神との永遠の愛の交わりへをいただくことができるという福音の真理を示されたのでした。この福音により、パウロは、律法を守り、実践しなければ救われないという恐怖からも解放されたのでした。
 そのようにしてイエス・キリストを主と信じ、イエス・キリストと結ばれた者は、感謝と喜びをもってこの恵みに応え、「神に対して実を結ぶようになる」ことを目指して生きるようになります。「実を結ぶ」とは、「神を愛し、人と人とが互いに愛し合うこと、愛の業に励むこと」です。それは社会的に立派な業績を上げることと必ずしも一致しません。人の目には、実を結んでいるように見えなくても、神様の前では立派に実を結んでいることも沢山あるのです。神様は、人が気づかないことでもちゃんと見ていてくださいます。認めてくださいます。そして「実を結んだ」と評価してくださるのです。
 そのよう実を結ぶ生き方、神様に喜ばれる生き方をなしていくためには「霊に従う」ことが必要です。ここでの「霊」とは、聖霊のことです。聖霊は神様の目に見えない働き、または力を意味します。神様はこの霊(聖霊)を私たちに注いでくださいます。そのために私たちのできる身支度は、聖書を読み、祈ることによって与えられます。今日の私たちが聖霊をいただくときに最も大切な方法は聖書を読むことであり、祈ることです。
 この霊(聖霊)の導きを求める時、私たちに、具体的な導き、成し遂げる力が与えられます。そのようにして私たちはイエス・キリストに結ばれ、神に対して実を結ぶものとして歩んでいくことができるのです。
posted by 日本キリスト教団今治教会 at 19:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする